綾辻行人館シリーズ第8弾「びっくり館の殺人」。
子供向けに書かれた本作品は大人でも楽しめるミステリとなっています。
びっくり館の殺人は子供が読みやすいように難しい漢字がひらがなで書かれていたりという配慮がされているので、親御さんは安心して子供に進めることができるんです!
今回は大人も子供も楽しめる「びっくり館の殺人」を紹介します。
下記は前作「暗黒館の殺人」です。
ぜひお読みください!
「びっくり館の殺人」概要
- 書籍名:びっくり館の殺人
- 著者名:綾辻行人
- ページ数:290ページ
- ミステリジャンル:本格ミステリ
あらすじを紹介
小学校で怪しいと噂になっているお屋敷町のびっくり館。
転校してきた少年の三知也はびっくり館の噂が本当か確かめるため、お屋敷町のびっくり館を訪れる。
びっくり館には俊生という少年がおり、古屋敷龍平という祖父と2人で住んでいた。
三知也は同じ学校の湖山あおいと友達になり、俊生に紹介するとともにびっくり館に遊びに行くようになった。
しかし、俊生の身体が弱く遊び時間を龍平氏に制限されているため、なかなか遊べなかった。
あるクリスマスの夜、龍平氏に招かれ三知也たちはびっくり館を訪れるがそこで密室殺人が起こる。
犯人は誰なのか?またどのような方法で密室となっていたのか?
子供でも楽しめる綾辻行人の館シリーズ第八弾「びっくり館の殺人」。
「びっくり館の殺人」読んだ感想
- 大人子供関係なく楽しめる作品
- ページ数も少なくサラッと読めてしまう
- 叙述トリックを駆使した作者と読者との戦い
大人子供関係なく楽しめる作品
びっくり館の殺人は子供向けに作成された作品です。
なので、難しい漢字などはフリガナがあり漢字も少なめになっています。
またところどころ絵が挿入されているので、子供でも飽きずに読み切ることができるのです。
とはいえ、「大人が読んでも物足りなさがあるのか?」と言われるとそんなことはありません。
密室のトリックや物語的には大人でも普通に楽しめる内容ですので安心してください!
私も非常に楽しめた作品でした。
大人も子供も楽しめるので親子の会話のネタになりますね!
内容がさほど難しくなかったので子供が読書をするきっかけになればと思います!
ページ数も少なくサラッと読めてしまう
ページ数が少ないため誰でも簡単にサラッと読めてしまう。
読書が苦手な方はとにかくページ数が多く、内容が難しいからだと思います。
しかし「びっくり館の殺人」はページ数が少なく、内容も難しいものは1つもないので誰でも気軽に読める。
また「ミステリ=難しい」というイメージを持っている方にもぜひ読んで欲しい作品です。
誰でも理解できるトリックですので安心してください!
ミステリが苦手な方にも胸を張っておすすめできる作品です!
全体的に読みやすいように作られています!
叙述トリックを駆使した作者と読者との戦い
びっくり館の殺人は叙述トリックが使われています。
叙述トリックとは、読者の先入観や思い込みを利用し、一部の描写をわざと伏せたり曖昧にぼかしたりすることで、作者が読者に対してミスリードを仕掛けるトリックである
ニコニコ大百科
いわゆる作者対読者の対決になります。
読者への挑戦を作者はしているので、読者側はトリックを暴いてやろうと意気込んで読むことができる。
本格ミステリの醍醐味である「読者が自ら推理」という観点を持ち合わせているのでミステリ好きにはたまりません。
本格ミステリとは下記になります。
本格ミステリとは「謎解き」「トリック」「頭脳派名探偵の活躍」に重きを置いたミステリ作品である。「謎解き」とは作中で提示された謎が読者の前で解かれること。「トリック」とは作中の謎を構成する要素。「頭脳派名探偵の活躍」とは知性溢れる探偵の活躍劇のことを示す。
うんちく
皆さんも綾辻行人先生に挑戦してみましょう!
私は犯人は分かりましたが密室の謎が解けませんでした!
綾辻先生に完敗です!
まとめ【びっくり館の殺人】
今回は「びっくり館の殺人」を紹介しました。
子供への配慮がされた本作品はとてもよく、読書離れしている子供たちでも楽しめる作品だと感じる。
びっくり館の殺人をきっかけに読書をする子供が増えることを願っています!
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