【感想・評価】「仮面山荘殺人事件」のあらすじを紹介!衝撃のラストに全員が震える!?

仮面山荘殺人事件

ミステリ好きなら誰もが知っている東野圭吾。

特にガリレオシリーズやマスカレードシリーズが有名ですが、今回は1990年に発売の「仮面山荘殺人事件」を紹介します。

仮面山荘殺人事件はかなり昔に出版された作品ですが、とても面白くトリックも良かったです。

ぜひラストで皆さんも騙されて欲しいです!

目次

「仮面山荘殺人事件」概要

概要
  • 書籍名:仮面山荘殺人事件
  • 著者名:東野圭吾
  • ページ数:286ページ
  • ミステリジャンル:本格ミステリ、クローズドサークル

あらすじを紹介

事故で朋美という名の婚約者を亡くした高之。

高之は朋美の両親とも仲が良かったため、朋美が亡くなった後も交流があった。

ある日、高之は朋美の親から別荘で集まろうと言われ朋美の身内たち計8人が集まった。

しかし、次の日の朝方に事件が起こる。

朋美の従妹の雪絵が「1階に誰かいると」と高之の部屋に来る。

2人で様子を見に来ると、なんと2人組の男だった。

高之たちは脅され全員がリビングに集められた。

2人組は銀行強盗の男たちで、8人は脱出を試みるがうまくいかず。

そうこうしているうちに、1人が部屋の中で殺害されてしまう。

銀行強盗の2人組では犯行が不可能だったことから関係者の中に犯人がいることに。

また、朋美の死は事故ではなく他殺だという説がでてきたため、過去の事件との関係があるのか?

果たして山荘で起こる事件を解決し、生きて生還できるのか。

「仮面山荘殺人事件」を読んだ感想

感想
  • ページ数が少なく読書が苦手な方でも読みやすい
  • 物語の中でヒントが隠されておりフェアな作品
  • 人によって作られる疑似的なクローズドサークル下での心理戦が面白い

ページ数が少なく読書が苦手な方でも読みやすい

物語が非常にシンプルで、ページ数が少ないため読書をあまりしない方でも飽きずに読むことができます

ストーリーは早く進んでいくため、内容も頭に入ってきやすいですし、読者側も要点をまとめて推理をすることができる。

よく長編ものだと、「あの時はこうだった」というような回想シーンが多々あり、「今の場面は現実?それとも回想?」と分からなくなるものもあります。

特にミステリが苦手な方で「時系列を頭の中で整理するのが苦手」だという方は非常に多いはず。

ですが回想シーンが少なく、物語の進むスピードが速い本作品はミステリが苦手な方にも特におすすめできる作品です!

日夜

展開が早く、面白いのでどんどん読めてしまいます!

助手のまめ

読後感もスッキリしていて読者も納得できる内容です!

物語の中でヒントが隠されておりフェアな作品

仮面山荘殺人事件は謎に挑戦する読者に対して非常にフェアな作品です。

物語中も様々なところに伏線やヒントが隠されており、ラストを読まなくても結末が分かってしまう方はいると思います。

本格ミステリにおいて、「探偵と読者が対等の立場である」ことを忘れてはいけません。

ちなみに、本格ミステリとは下記になります。

本格ミステリとは「謎解き」「トリック」「頭脳派名探偵の活躍」に重きを置いたミステリ作品である。「謎解き」とは作中で提示された謎が読者の前で解かれること。「トリック」とは作中の謎を構成する要素。「頭脳派名探偵の活躍」とは知性溢れる探偵の活躍劇のことを示す。

うんちく

つまり、読者が推理できるだけの材料を作中に盛り込まないといけないということです。

上記条件を仮面山荘殺人事件は満たしているため、本格ミステリとして存分に読者は楽しむことができます。

日夜

事件を解決するための明確なヒントは隠されているので読者側にも優しいミステリです!

助手のまめ

謎が分からなくてもラストですべてを説明してくれるので安心して読めますよ!

人によって作られる疑似的なクローズドサークル下での心理戦が面白い

クローズドサークルと言えば、物理的な状況。

例えば「嵐の中の孤島で船が出せない」だとか「雪山の山荘で帰る術を失った」とかです。

クローズドサークルの概要は下記になります。

クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。

Wikipedia

しかし、仮面山荘殺人事件は人間の手によってクローズドサークルが実現

強盗団により一人が人質となって、全員が逃げられない状況となります。

物理的には逃げることができるので一般的なクローズドサークルとは少し違う。

なので、強盗団たちとの心理戦により逃げ出すことが可能ということ。

ミステリ要素だけでなく、強盗団たちとの駆け引きも仮面山荘殺人事件の見どころとなります。

日夜

仮面山荘殺人事件では通常のクローズドサークルと異なる楽しみ方ができます!

助手のまめ

強盗団との駆け引きと誰が犯人なのかという本格ミステリの要素が掛け合わさって面白い!

まとめ

東野圭吾の作品はやはり面白く、読みやすい印象を持ちました。

今回紹介した「仮面山荘殺人事件」はページ数が少ないため、物語が凄いスピードで進んでいきます

物語の展開が早い分、実際にその場にいるような感覚でした。

ガリレオシリーズやマスカレードシリーズも人気ですが、ぜひ「仮面山荘殺人事件」もお読みください!

皆さんも衝撃のラストで震えることを願っております。

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この記事を書いた人

謎好きの日夜と申します。推理ものが好きで月に2~3冊読んでいます!特に好きなのが綾辻行人館シリーズ。おすすめの推理小説を紹介しています!!

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