「昔の記憶を取り戻せるのか」がカギとなる「むかし僕が死んだ家」は、東野圭吾の作品の中でも伏線だらけの作品です。
東野圭吾の作品の中でも上位にくい込むレベルのトリックの数々には驚きました。
今回は「むかし僕が死んだ家」のあらすじと感想を紹介していきます。
「むかし僕が死んだ家」概要
- 書籍名:むかし僕が死んだ家
- 著者名:東野圭吾
- ページ数:306ページ
- ミステリジャンル:本格ミステリ
あらすじを紹介
元恋人の沙也加から「昔の記憶を取り戻すためにある家についてきてほしい」と頼まれた。
最初は渋っていたが彼女、沙也加の熱意に負け長野の別荘地へとやってきた。
昔の沙也加の記憶が封印されているその家は山奥にひっそりと建てられていた。
沙也加と二人で家の中へ踏み込む。
沙也加は「なんとなく覚えがある」と言い、様々なところを探し回った。
家には全くの生活感がなく、また恐るべき事実を目の当たりにする。
沙也加は昔の記憶を取り戻すことができるのだろうか?
また、様々な衝撃的の真実が二人を待ち受ける。
読んだ感想を紹介
- 伏線だらけの謎の家にいるというドキドキ感がたまらない
- 登場人物が少ない中での壮大なトリックの数々に驚いた
- 最後には怒涛の伏線回収で圧巻の解読感
上記の3つが読んだ後の強く感じた感想です。
詳しく紹介していきます。
伏線だらけの謎の家にいるというドキドキ感がたまらない
舞台は長野の別荘地にある白い家で人も近寄らないところ。
そこで、一人称の私と私の元恋人の沙也加の2人で家の中を探るというドキドキ展開。
家の中はとにかく異常で、時計の時間がすべて同じ時刻で止まっていたり、机の上に子供が勉強したままの勉強道具が置かれたりなど奇妙です。
2人が誰も近寄らない家で次々と信じがたい真実を見つけていくので、読んでいる方は「次は何が起こるんだろう」とドキドキでした。
序盤から伏線だらけで、沙也加の記憶を取り戻すヒントなんかもあるのでぜひ推理してみてください。
前半から謎ばかりで序盤から推理を楽しめました!
私と沙也加の家を探るシーンはとにかくドキドキが止まらないです!
登場人物が少ない中での壮大なトリックの数々に驚いた
登場人物が私と沙也加しかいない中で、よくあれほどのトリックを使ったなと脱帽しました!
登場人物が少なければ少ないほど、作者側は不利なはずなのですが全く感じさせないほどのトリックの数々。
謎を解明していく私と沙也加の姿には違和感もなく、読者側も納得できる内容でした。
序盤から推理ができるという楽しみがあるのが本書の最も良い点なんだと思いました!
過去と現在の結びつきが上手く表現されていて面白かった!
過去の出来事から現在の状況を推理して沙也加の記憶を取り戻すという物語です。
最後には怒涛の伏線回収で圧巻の解読感
「むかし僕が死んだ家」は序盤からおかしな点や、沙也加の記憶を取り戻すカギとなるものが出てきます。
ミステリは序盤に事件が起こり、中盤で読者や探偵に証拠が与えられて終盤に伏線回収と証拠から真実を明らかとします。
ですが、本書はとにかく序盤から謎に次ぐ謎が多い作品。
序盤から謎が多い中での、最後の怒涛の伏線回収からの真相にたどり着く場面はスッキリしました。
解読感があり、もう一度読みたくなるような作品でした!
読んだ後に思わず読み返したくなるような内容でした!
謎が多いですが、最後には納得できる!
まとめ【むかし僕が死んだ家】
「むかし僕が死んだ家」は東野圭吾の叙述トリックが仕組まれています。
私自身も騙されてしまいとても悔しかったですが、普通に楽しめる作品ですのでオススメ!
またお時間あるときに読んでみてください!
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