皆さんはミステリーがお好きでしょうか?
「硝子の塔の殺人」はまさに超本格派ミステリです。
本格ミステリとは読者も主人公と共に謎解きや犯人を暴けることになります!
ミステリ好きだけではなく、読書が好きな方にはとてもおすすめができる1冊となっています。
硝子の塔の殺人を機にミステリ好きが増えたらいいな~
- 本格ミステリが好きな方
- クローズドサークルが好きな方
- ドキドキワクワクを感じたい方
- 館ものミステリが好きな方
- 密室トリックを暴きたい方
- 読書が好きな方
「硝子の塔の殺人」あらすじ
物語は硝子の館で起こる連続殺人。
館の主人である 神津島太郎(こうづしまたろう) に重大な発表があるということで、神津島含む10人が硝子館にいました。
重大な発表を待つ一同。
しかし、その重大な発表がされる前に神津島は主人公である一条遊馬(いちじょうゆうま)に密室で殺害されてしまいます。
事件の捜査は刑事である加々見(かがみ)と名探偵の碧月夜(あおいつきよ)が担当。
結局、密室殺人のトリックと犯人は分からずに一日目が終了。
ですがこれで終わりではなく、その後も殺害が起こります。
2件目以降の殺害は遊馬ではなく館にいる誰かの犯行で、密室のトリックも謎。
遊馬は1件目の殺害を2件目以降の犯人に罪を擦り付けようと名探偵である碧月夜の助手となり、犯人と密室のトリックを暴くため捜査をします。
いきなり犯人が一条遊馬と分かったと思いきや、すぐに別の事件が起こってしまうことに読み始めはびっくりしました!!
クローズドサークルで起こる事件
硝子館は周りから遮断されており、完全なるクローズドサークルとなっています。
クローズドサークルの説明は下記です。
クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。
Wikipedia
ミステリではよくある話で、事件が起こっても警察と連絡がとれずに連続殺人が起こってしまうパターンです。
クローズドサークル面白いところは、警察がいない中犯人が野放しになっている状況で探偵がどのように事件を解決するのかです!
クローズドサークルものは常にドキドキが止まらず「次何が起こるんだろう!」とついつい考えてしまいますね!
読み手も密室のトリックを解けるようにヒントがある
硝子の塔の殺人ではすべての事件が密室で行われます。
密室殺人はミステリでは鉄板ですね!
硝子の塔の殺人の密室トリックは数々のヒントが隠されています。
ヒントや伏線からトリックを見抜くことが可能となっている。
私は密室トリックを見抜くことができなかったので皆さんにはぜひ解いてほしいです!
最後の最後に大どんでん返し
硝子の塔の殺人では最後の最後にどんでん返しが…。
内容はネタバレとなるので言えませんが、「まじか!!」と誰もがなる内容となっています。
通常のミステリとは異なり、本当にびっくりする内容でした!
私もラストですごくびっくり!
まさかここまでとはな!と思いました。
「硝子の塔の殺人」について見どころを解説(ネタバレ注意!)
ここからは、「硝子の塔の殺人」についての見どころを解説します。
見どころを説明するため、若干のネタバレになりますがデフォルトで見えないようになっていますのでご安心ください。
登場人物がかなり個性的
硝子の塔の殺人では登場人物の職業がバラバラで変わっています。
- 館の主人
- 刑事
- 料理人
- 医師
- 名探偵
- メイド
- 霊能力者
- 小説家
- 編集者
- 執事
登場人物の職業はバラバラですし、なぜこのようなメンバーが館の主人に呼ばれたのか謎ですね!
ここで注目してほしいのが、探偵ではなく名探偵となっていることです。
なぜ名探偵なのかは以下をご覧ください。
また刑事がいるのですが、ミステリを読んだことがある方は分かる通り、刑事の人はたいていポンコツです。
例えばシャーロックホームズに出てくるレストレードやコナンの目暮のように…。
セオリー通りにいくと刑事役はポンコツですが、硝子の塔の殺人はどうでしょうか?
最後の大どんでん返し
一番の見どころがやはり、最終日の出来事!
物語は「一日目、二日目、三日目、最終日」の構成となっています。
最終日に名探偵である碧月夜によってすべての密室トリックと犯人が暴かれる。
ここまで聞けば、ミステリでは当然の展開で大どんでん返しの雰囲気もありません。
しかし、物語は名探偵が事件を解決した後に起こるのです。
「硝子の塔の殺人」の続編はあるのか?
硝子の塔の殺人には、おそらく続編はないのではないかと思います。
硝子の塔の殺人という物語は今回で終わりだと感じました。
また作者の知念さんが一条遊馬と碧月夜の後について書いていただけると面白いなと思います。
衝撃展開から続編が出る可能性は低いと思います…
「硝子の塔の殺人」の文庫本について
硝子の塔の殺人は本が大きく持ち運びに少し不便です。
文庫本が出たらいいなとは思いますが、硝子の塔の殺人には硝子館の地図や内部構造などの図があるので、文庫本の大きさで載せることができるのか疑問です。
文庫本ででたらまた一層人気が出そうです!
まとめ【硝子の塔の殺人】
硝子の塔の殺人はとてもおすすめできます。
- 本格ミステリ
- クローズドサークル
- 館もの
- 密室
- 最後のどんでん返し
ミステリの面白い要素が詰め込まれたような本になっています。
ミステリをあまり読んだことがない方でも読みやすく、トリックの解説も丁寧で分かりやすいので誰でも読めます。
衝撃のラストを皆さんにも知ってほしいのでぜひ手に取ってお読みください。
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【真夜中のマリオネット】
- 本格ミステリを楽しめる
- 終始ドキドキした展開
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