綾辻行人館シリーズは本当に面白いです。
特に館の仕掛けや衝撃の事実が明かされる時はドキドキ感が止まりません。
今回紹介する「水車館の殺人」もあっと驚くような内容です。
館の仕掛けやトリック、ラストの衝撃的事実が見どころ!
綾辻行人館シリーズ第一弾の「十角館の殺人」を読んでいない方は先に読むことをおすすめ!
あらすじを紹介
山奥にそびえ立つ古城のような建物「水車館」。
大きな水車があり、水車によって発電をしている。
水車館の主人は昔の事故により顔に大きなケガをしているため、常に白い仮面をかぶる。
年に一度水車館の主である藤沼紀一の父である一成の絵を見ようと客たちが水車館に集まる。
偶然、前回の十角館でも登場した島田潔も館を訪れる。
一年前に使用人の転落事故、館から一人の男が消える、一人の男が殺害され焼却炉で燃やされるといった3つの事件が水車館で起きた。
事件に興味を持った島田潔は当時のことについて話を聞く。
また、現在でも一年前と同じで台風により外界と遮断されるクローズドサークルとなっていた。
過去の話が行われた水車館で新たに今年も事件が発生する。
過去と現在を行き来する物語
水車館の殺人は過去の話と現在が同時に進行していきます。
現在で過去の話を当事者たちに島田潔が訪ね、推理をしていく物語です。
もちろん、現在でも事件が起きるため楽しめます。
読者側としては過去と現在を紐づけて考えるとより一層楽しめる。
本格ミステリなので、水車館の謎に挑戦してみてください。
過去と現在の事件の両方を推理して楽しむことができます
過去のトリックがすごい!
奇妙な館の主人と奇妙な人たちが合間見る
水車館は例のごとく中村青司が設計した館です。
綾辻行人館シリーズは中村青司が建てた館で事件が起こり、館には隠し通路や仕掛けなどが施されています。
また、水車館の主人は仮面に手袋をしている奇妙な姿。
招かれる客たちは一成の絵を狙う者たちになります。
水車館は台風によりクローズドサークルとなっているのでドキドキ感がたまりません。
クローズドサークルの意味は以下です。
クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。
Wikipedia
過去では館から絵が一枚消え、人も消えるということが起きているので事件も奇妙です。
なぜ、館の主人は仮面に手袋をしているのかがポイント!
十角館の殺人に続き島田潔が登場
綾辻行人館シリーズでは探偵役として島田潔が登場する作品が多いです。
水車館の殺人も島田潔が登場します。
個人的に島田潔の謎を解く姿や話し方が好きで、時々推理を間違えるところも人間味があってイイです。
十角館の時よりも探偵としてのスキルが上がっているように感じました。
十角館の殺人を呼んだことがない方はぜひ読んでみてください。
まとめ【水車館の殺人】
水車館の殺人を読んだ率直な感想がミステリ好きにはたまらない本格要素が詰まっている作品でした。
本格派が好きな方にはぜひ読んでいただきたいです。
綾辻行人館シリーズ第三弾「迷路館の殺人」
【迷路館の殺人】
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- 迷路館の内部は迷路のようになっている
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